理事長あいさつ
この度、一般社団法人「日本DNA鑑定技術研究所」を2018年9月5日をもって設立致しました。この社団法人は、DNA鑑定が、その鑑定技術の複雑化や多様化に向かって発展してきている現状を鑑みて、現代の分子生物学やバイオテクノロジー、そして最新ゲノム学を駆使し、それから得られたデータをバイオインフォマティクスやビッグデータ解析、AI (Artificial Intelligence:人工知能) などの先端IT (Information Technology)を用いて、今まで難しいと思われていた案件を解決するための技術支援を行うことを目的としています。
ご存知のように、司法関係とりわけ殺人事件などの刑事事件においてDNA鑑定はなくてはならない存在になりました。またそれ以前にどう試料を採取しどのように取り扱って保管されていたかも、今後より厳しく議論されるものと思います。そういう中で、STR (Short Tandem Repeat) を基礎としたDNA鑑定からゲノム配列に基づいたDNA鑑定を志向する動きが米国などを中心に活発化しております。
また、親子鑑定や同胞（兄弟姉妹）鑑定、さらには人骨や遺骨などからのDNA鑑定なども重要になってきております。
このようなDNA鑑定の技術支援や研究開発は、警察などの司法関係はもちろんのこと、民事裁判においても重要な役割を果たすものと思われます。さらに、このようなDNA鑑定はヒトだけではなく、農産物や水産物など他の生物の種同定や品種判別にも威力を発揮できます。また、健康に関する案件についても、たとえばDNA診断マーカーの同定などもこのDNA鑑定技術を援用することが可能になります。
このような認識の下、本社団法人は、社会のDNA鑑定のさまざまなニーズに責任をもって応えるべく、DNA鑑定の信頼される技術支援と研究開発に邁進する所存であります。DNA鑑定の受託はもちろんのこと、ご相談だけでもまずは承りますので、どうか遠慮なくご連絡いただければ幸いです。まずは気軽な問合せからでも構いません。
社会に大きくそして広く役立つDNA鑑定技術の発展に寄与すべく、これから尽力して参ります。関係各位皆様の御協力、御支援、そして御支持を切にお願いする次第です。